葉山にベン・シャーン クロスメディア・アーティストを観に行ってきました。
海辺の美術館。
お友達の同級生の学芸員の方がご担当ということで・・・
計画から約20年、震災があり一時は開催自体ができるのかという状況、
貸し出しできませんと言ってくる美術館とのネゴシエーションなど、
笑いを交えながらのお話を聞かせていただきました。
アトリエの横に建つご自宅は有名になる前のルイス・I・カーンの設計による
平屋に後年ジョージナカシマが二階を増築したんですよ~という話や・・・
あれ?作品の解説は・・・!?
展覧会はものすごく良かったです!
理不尽な出来事がテーマの社会派アーティストと言われているのに、とても温かく
メッセージは心の奥底まで届いてくる不思議な力があるんです。
第五福竜丸の絵からは、『核』の恐ろしさがまざまざと伝わってきます。
題名を見なかったらとても少年院の写真とは思えない、優しい笑顔の少年たち。
お話によると、一人一人に話しかけて写真を撮っていらしたそうで、
ベン・シャーンという人の底知れぬ愛を感じます。
大恐慌という時代、こういうテーマで写真を撮ってくるようにと政府から依頼
されるのですが、ボロを着た親子や子供たちもどこか優しいまなざし。
ベン・シャーンのフィルターを通すと、全ての人に光が差し込んでしまうかのようです。
晩年の版画集『一行の詩のために・・・:リルケ「マルテの手記」より』
はぁ~・・・ステキでした。
本当に行って良かったです。
まだの方は、29日までやっていますよ。
お昼までの冷たい雨が嘘のように晴れて、久々に日が差しましたね~
小学校以来のお友達と先生と行ったので、「良かったねぇ~」とお茶しながら
しばし懐かしいお話や、近況報告。
とても充実した一日でした。
良いものに触れることって、大切ですね。