ゲルギエフ氏が日本来日中で、東京での公演は1日と2日の残すところ2日。
行きたいけど、仕事が忙しくって、無理そうかなぁ・・・
今年の夏に、白夜祭の取材でサンクトペテルブルグに行って、4夜連続の
「ニーベルングの指環」ゲルギエフ氏が振って、オペラも素晴らしいけど、
オーケストラだけのも聴いてみたいなぁ、って思ったので、来日を楽しみに
していたのに・・・。
出発の10日ぐらい前に突然、取材に行くことに。
ペレストロイカ直後に一度、一泊モスクワに泊まったことがあったけど
あの暗~いモスクワの空港と、何食べていいのか、ホテルで食べた
ボルシチもなんだか・・・。
ちょっぴり重たい気持ちで、出発。
モスクワで何時間も待って、飛行機乗り換えて、やっとサンクトペテルブルグ空港・・・
ア、アエロフロート!?え~~~と思っていたのに、機材も親切に棚に上げてくれし
イメージとは違って、サービス◎飛行機も最新鋭!
おもけに空港で撮影なんて、昔だったら撃ち殺されてる!
変わったんだなぁ・・・・
今日はそのままホテルに。
イサク聖堂前のアストリアホテル、ってガイドブックには最高級ホテルって
書いてあります。
1912年創業の老舗ホテルで、風格のある素敵なお部屋。
(昔のモスクワ線飛んでたキャビンアテンダントさんには、トレットペーパーとタオル、
あと食料品、忘れちゃだめだよ~ってすごく心配されたけど、もう時代は違っていて、
ちゃんとしたヨーロッパのホテルでした。朝食がものすごく美味しかった!)
憂鬱な気分が、どこへやら。
次の日からは夕方早目に、マリインスキー劇場へ。
ゲルギエフ氏の取材は前もってアポが取れないので、入り時間にみんな集合。
音響や演出チェックで初日は編集長はオペラを観て、私は4日間撮影許可がおりたので
初日は2時間半撮影。
2日目ワルキューレからは、5時間~5時間半の演目。
2日目も入り時間前から劇場待機。
今日も残念ながら、予定はぎゅうぎゅう。
2日目オペラ終了後、私とコーディネーターさんは街の撮影に。
編集長はその後のアンナ・ネトレプコさんのガラコンサートに。
これもなんとゲルギエフ氏が振る。
恐るべし体力。
右側の森は第二劇場予定地。
さすが白夜、夜10時にはとても思えない明るさ。
この川沿い、ちょっと行くとプーシキンの家が・・・
エルミタージュ美術館のすぐ裏。
まるでベネチアの「ため息の橋」のよう。
海を埋め立ててできた街だから、本当にベネチアを都会にした感じ。
昼間は観光?(取材)に。
ドストエフスキーの家のすぐ並びにあるマルシェ。
フルーツはいろいろ買ってホテルでおやつに、新鮮で美味しかった~
スモークチーズとニシンのオイル漬け買って帰ったけど、どちらも美味しかった~♪
ピロシキって、なんだかイメージと違いすぎる!
中身はいろいろ選べて、サーモンやウサギ、キノコなどなど。
かつてのモスクワとはまるで違って、お食事も美味しい!
「夏の庭園」の前で、映画の撮影をしていました。
ロシアでは有名な監督さんらしい。
パチパチ写真撮ってたら、なんかあいつはプロじゃないか。
撮らせるな!って。
日本では、まったくカメラマンと思われなくって、スタジオでもスタジオマンの人に
「カメラマンさん、いつ来るんですか?」って聞かれちゃうのに、ちょっぴり嬉しい
複雑な気持ち。
この向かい側はエルミタージュ美術館。
ちょっと行けば、すぐにフィンランド。
3日目。
今日ももちろん入り待ち。
総裁室の前は、いろんな人が待っている。
編集長は10年来のファンで何度も取材しているから、お顔は知られているので
ああ~っ君ね、って感じ。
あなたはいつまでいるの?って待っている人に順番に聞いてくださる。
私たちはとうとう1幕目終わった幕間にインタビュー決定!
(9月25日売りACT4)
ギター侍ならぬ、ヴァイオリン少年って私たちが勝手に言っていた青年は
あと2日ぐらいいられるの?って聞かれていたらしい。
直接、聴いてもらいに来たのかなぁ・・・?
公演、劇場建設、海外公演、そして、人人人・・・こんなに忙しいのに。
愛のある、暖かいまなざしで接してくださる。
机の横には、お子さんの写真があって、やさしいパパなんだなぁ、
と思ってしまう。
最終日、満足そうなカーテンコール。
私的には、最終日の音が一番良かった気がするので、編集長に聞いてみたら、
「鳴ってたね~」興奮気味に賞讃していらした。
歴史上に残る天才といわれる方に、お会いできて幸せでした・・・。
あれっ、カメラ目線?