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聖地チベット

 「聖地チベットポタラ宮と天空の至宝」展を見に、上野の森美術館に行ってきました。
インド好きとしては、インドから渡った仏教の流れもあるし、行ってみよう!って。
チベット文化を紹介する日本初の展覧会とあって、見応えがありました。


チラシの写真をパチっと撮ってみました。
十一面千手千眼観音菩薩立像で、どうしてこんなにたくさん手がついているかというと
地獄に落ちた人も漏らさず救おうという、慈悲と力の広大さを表しているんだそうです。
目の前に立ったら、涙が出そうになってしまいました。

でも、悪いことしている人には容赦なく厳しく跳ね返ってくるそうで、
人を呪っている人には倍返しなんでそうです・・・。
これも仏様の「慈悲」、生きているうちに気付いた方がいいですからね~。



インドに行った時にアーユルヴェーダ大学の取材をしたのですが、「健康」って
心、体、(行動や環境も含めて)すべてがそろって健康なんだそうです。
今回の展示に、「四部医典」って医療に関するモノがありましたが、解説では
肉体を蝕む病より、精神を蝕む煩悩を取り除くことを究極の目的にしている
そうです。
生活に深く仏教が浸透していたんですね。
病は気から・・いえいえ、煩悩が根本原因なんですね。。。
本当の「健康」への道のりはなが~いです・・・。

あと、特に気になったのが、金剛界五仏坐像。
金剛界っていうのは、大日如来の知恵を示す言葉だそうで、五仏は具体的な知恵。

大日如来 (中心) 宇宙そのもの究極の知恵。
             太陽の光のように万物を照らし、しかも影をつくらない。
             たとえ日陰にあるものでも如来の輝きに導かれているという。
宝生如来  (南) すべてのものに絶対的な価値があり、平等という知恵。
阿弥陀如来 (西) 極楽浄土にすむ如来で、物事を正しく観察し、判断する知恵。
阿しゅく如来 (東) 悟りを啓くのに最も障害となる「怒り」を克服し、いっさいをありのままに
             見る鏡のような知恵。
             功徳やご利益を望む前に自己の心を清浄にし、本来の安らぎである
             菩薩心を持つことが大切と説く仏様。
不空成就如来 (北) 釈尊と胴体とされる。
              何物にもとらわれず実践するという意、すべて円満成就。 

阿しゅく如来様って知らなかったけど、生きていくうえで最も身近に実践できそうな教え
でしょうか・・・。
平常心で過ごすって、難しい~。
ましてすべてをありのまま見て、受け入れるってことかしら・・・?
でも心穏やかにしていたら、いろんな悪いモノが通りすぎていってくれそうな気がします。
大切ですね、ココロの持ちようって。


お正月なので、仏様にふれて、ちょっぴり今年の指針にできたらいいなぁと思いました。
って3日坊主になりませんように~。




          

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